福山醸造の前身は、福井県の回船問屋。日本全国を巡り各地の産物を商っていた頃、北海道の豊富な食と出会います。大地の恵み、山の幸、海の幸。特に北海道が大豆の産地であったことが決め手となり、明治24年、札幌で醤油醸造業を開業。豊かな北海道に魅せられ、この地に根をおろしたのです。札幌に北海道で初めての電灯が灯ったのもちょうどこの頃。まさに、北海道の夜明けとともに福山醸造は産声を上げました。
創業当初から変わらぬ福山醸造のシンボル、トモエ印。このトモエ印は、神社やアイヌの紋章、函館港の印でもあり、普遍性を表しています。味噌・醤油醸造業として、いつまでもおいしさを追求するという福山醸造の志を込めた印。自らの発展が右肩上がりにいくようにと縁起を担ぎ、右巻きのトモエ印になりました。
大正時代に入り、福山醸造は初めて味噌の製造に着手。味噌・醤油兼業の醸造業者として経営規模を拡大していきます。大正7年には、水の良さで知られる札幌の苗穂に工場を建設。石狩川水系の天然伏流水が、さらなるおいしさの源となりました。ここで生産を開始した「小判味噌」は道内外でも愛され、好調な売れ行きを記録。また敷地内に緑豊かな公園も設けられていました。歴史ある苗穂工場は、今も健在。この苗穂地区の工場・記念館群は、平成16年北海道遺産に選ばれました。
北海道遺産
北海道にあるゆたかな自然、歴史や文化、生活、産業など、有形・無形の財産の中から、道民が自ら選定した北海道の大切な宝物です。選ばれた北海道遺産は保護・保存するだけではなく、守り、磨き、活用することで地域の活性化や北海道の新しい魅力の創造につなげていこうとしています。









